やはりお前の洋楽和訳は間違っている。

好きな洋楽の日本語訳が誤訳まみれな現状にカッとなって作った。英語力はない。

Come Out And Play (Keep 'Em Separated) / The Offspring

Come Out and Play

Come Out and Play

オフスプリングのインディーズ時代のスマッシュヒット曲です。アルバム「Smash」は1400万枚を売り上げ、インディーズのアルバム史上最も売れた作品だそうです。

 

目次

 

英語歌詞と和訳

You gotta keep 'em separated

ヤツらには近づくなよ


Like the latest fashion
Like a spreading disease
The kids are strappin' on their way to the classroom
Getting weapons with the greatest of ease

まるで最新のファッションのように

まるで伝染病のように

ガキどもは銃を懐に忍ばせて登校してる

武器なんかカンタンに手に入れられるんだ


The gangs stake their own campus locale
And if they catch you slippin' then it's all over pal
If one guys colors and the others don't mix
They're gonna bash it up bash it up bash it up bash it up

学校の周りはギャングどもの縄張りだからな

ヤツらに取り入られてみろ、お前のダチは全員持ってかれるぞ

もし一味になるのを拒否したらどうなると思う?

ボコボコにされるぞ、徹底的にボコボコにされる


Hey - man you talkin' back to me?
Take him out
You gotta keep 'em separated
Hey - man you disrespecting me?
Take him out
You gotta keep 'em separated

「おい!俺に刃向かうのか?コイツを始末しろ!」

(ヤツらに関わっちゃいけねぇ)

「おい!俺のことDisってんのか?コイツを始末しろ!」

(ヤツらに関わっちゃいけねぇ)


Hey they don't pay no mind
If you're under 18 you won't be doing any time
Hey, come out and play

「警察はお前のことなんか気にもかけてねえよ、18歳未満ならひでぇコトにはならねぇって」

「なぁ、コッチきて遊ぼうぜ!」


By the time you hear the siren
It's already too late
One goes to the morgue and the other to jail
One guy's wasted and the other's a waste

サイレンが聴こえた時にはもう手遅れ

身元不明の死体に成り果てるか、良くてブタ箱行きだ

ゴミのように殺されるか、でなきゃゴミそのものってわけだ


It goes down the same as the thousand before
No one's getting smarter
No one's learning the score
Your never ending spree of death and violence and hate
Is gonna tie your own rope tie your own rope tie your own

何回同じことを繰り返す気だ

誰一人上手くやろうとも、学ぼうともしない

お前たちのコロシだの暴力だのヘイトだっていうバカ騒ぎが自分の首を絞めてることに気づかないのか?


Hey - man you disrespecting to me?
Take him out
You gotta keep 'em separated
Hey - man you talking back to me?
Take him out
You gotta keep 'em separated

「おい!俺のことDisってんのか?コイツを始末しろ!」

(ヤツらに関わっちゃいけねぇ)

「おい!俺に刃向かうのか?コイツを始末しろ!」

(ヤツらに関わっちゃいけねぇ)


Hey they don't pay no mind
If you're under 18 you won't be doing any time
Hey, come out and play

「警察はお前のことなんか気にもかけてねえよ、18歳未満ならひでぇコトにはならねぇって」

「なぁ、コッチきて遊ぼうぜ!」

 

この曲の背景

いまはどうかわかりませんが、当時のアメリカ西海岸ではギャングたちがものすごい幅を利かせてたようです。

ギャングといってもアル・カポネみたいなあんな感じじゃなく、大抵は20代、18歳未満もかなりの数が居たそうです。なので学生のギャング化も深刻な社会問題になっていたそうです。

 

いま思い出しましたが、「リーサル・ウェポン3」という映画がまさにそんな様子を描いてましたね。主人公メル・ギブソンの相棒ダニー・グローヴァーが銃撃戦の末に射殺した相手は、息子の親友だったという…。ギャングが学生達にも浸透してることを象徴するエピソードですね。

 

 

話が逸れますがその親友のお葬式のシーンで流れている挿入歌が、BOYS II MENの名曲「It's So Haed To Say Goodbye To Yesterday」です。凄く綺麗な歌でこの映画のとても印象的なシーンとして記憶に残ってます。

 

歌詞の解説

この曲はスラングや俗語が多くて結構訳すのが大変でした…。和訳サイトを見てもなんかチグハグだったり、「それで合ってるの?」と思うようなのが多くて。まぁそれがこのサイト立ち上げのキッカケになったんですが。

以下、訳すのに苦労したスラングやら俗語に絞って説明します。

 

The kids are strappin' on their way to the classroom

On their way to the classroom が「学校に向かう途中」という感じは、なんとなくわかる。けどstrappingって、なんだ? 他のサイトで「バスのつり革につかまってる様子、つまり通学を指す」みたく書かれてたのだけど、それっぽい意味は単語帳で見つからず。

第一それだと

「キッズは学校に向かう途中、つり革を持っている」

となってしまう。なんだその宣言?

 

ちょっと調べたらアメリカの俗語で銃を携行することを「Strapped」と表現するそう。なのでココは

「最新のファッションスタイルのように通学の際に銃で武装するのが流行ってる」

みたいなニュアンスになるんだと思います。

 

The gangs stake their own campus locale

Stake はStake to claim の略みたいな雰囲気で、硬く言うと「権利を主張する」みたいな感じだそう。

Campus localeはどうもそういう熟語があるわけじゃなく学校周辺的な意味合いだそう。この後に続くpalと韻を踏むためにlocaleを用いたのだと思います。この曲で韻を踏むのはココと2コーラス目の同じトコ(beforeとscore)だけですね。変に言葉遊びしないところも強いメッセージ性に一役買ってると思います。

Their own campus と言ってるトコが、訳しててハッとさせられたんですが、多分ギャングたち学生なんですよね…。「自分の通う学校」の周辺が縄張り、と言ってる感じじゃないでしょうか。


And if they catch you slippin' then it's all over pal

ここも難しかった… まずCatch you slipping なんですが、コレはあまり自信がないですが、「悪い道に引き込む」みたいな感じと思われます。ただSlipping に関しては「間違いを犯す」という意味もあれば「無防備にする」という意味もあるようで、英語サイトでもよくわかりませんでした…誰か補足して欲しい!

 

All over pal は比較的カンタンで、all over で「行き渡る」みたいなニュアンス。palはfriend とほぼ同じ、ちょっと仲良さげな感じでしょうか。文通相手のことペンパルとか言いますよね(知らないかw)。いまはネットで海外と繋がってメールのやり取りするのをペンパルと言うみたいです。なので「友達全体に行き渡る」みたいな感じでしょうか。

 

If one guys colors and the others don't mix

ココも意味を正確に把握するのが難しい。「もし男どもの色がもう一方と混ざり合わなかったら」みたいなことですが、one「guys」なので複数形なんですよね。今まで「You」に向けて喋ってたのにここに来て第三者しかも複数形なのでなんでだろうと思います。

コレは当時の状況からの推測です。大きな規模のギャング団になると、自分達を象徴する「色」を持ってたんですね。

例えば現在でも3万人程度の構成員を抱えるといCripsは青、対抗組織のBloodsは赤といった感じです。

なのでここの歌詞は敢えて「カラー」を使っているのには、こういった敵対組織との抗争をイメージさせているのかもしれません。


They're gonna bash it up bash it up bash it up bash it up

Bash」は強く打ち付ける、殴りつけるといった意味。バッシングというと、腕力ではなくて言葉で強く非難するときに使われますが、物理的に殴りつける方の意味の方がより使われる感じがします。なのでここは「ボコボコにさせる」といった感じです。

<以後、随時更新予定>